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レスさんとシンママちゃん【完結】
第17章 雨の中のレスさん
それからはアキさんも徐々に緊張感が解けていき、一週間に起こった出来事を教えてくれたりテレビの話しをしたりしてくれました
でもボクは出張時に出会ったひとたちのことを言えませんでした……
ボクたちはベッドの上やソファーの上で話しをしたり、少し身体を寄せ合ったりはしたものの、
強い刺激を与えたりはせず。まったりと過ごしました
もうすでに時間は深夜
アキさんは帰らなくてもいい、と言っていましたし
ボクも有給消化で身体を休めてると言って、
今日は泊まることにしました
「……ジロウ君、せっかくホテル来たのに、
シなくていいの?
私がへこんでるからってムリしてない?
………別にイイんだよ?
わたしたぶん拒まないから……」
と言ってくれました
でも、ツラいときは話しをしたりしたほうがいい
それはマナミさんやユカさんエリさんが教えてくれました
ボクたちはガウンだけを羽織った無防備な姿ではありましたが、
学生時代の笑い話しやバイトしてたときの話し、
今の会社に入った頃の未熟なときの話しなんかをしてずうっと話しをしていました
夜の深い時間になって、
ようやくボクたちは手を握り合って眠ったのでした
アキさんが抱きついてくるので、欲望と戦いながら
なんとか眠ることができました
朝、
アキさんはお店にいかないといけない時間が迫ってきたので、眠たい眼をこすりながらホテルを出ました
「ごめんね、付き合ってもらって
……また来ようね!」
と言ってアキさんを送り届けました

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