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第17章 雨の中のレスさん

「……彼氏の家に居てて、テレビを見たり本を読んだりしてたんたけど

　突然、手でしてくれ！て言われたの……


　わたし、拒んだの……


　でも何度もやってくれって言われて、仕方なく手でしようとしたら、クチでもやってくれ、て言われて無理やり押し付けられたの………


　目の前で見たアイツのが……



　とても気持ち悪く思えて………



　吐きそうになったの……



　じゃあ、お前は俺の彼女だろ！やらせろよ！

　って怒鳴られて……



　わたし、居てられなくなっちゃって、


　雨の中アイツんち飛び出してきたの……



　腹も立つんだけど………



　何度も見てたアイツのが、もう見れなくなっちゃって………気持ち悪くてたまらないの



　どうしよう………？



　わたしジロウ君の見たり触ったりしてもそんなふうにならないのに……



　なんならかわいらしく見えたりもしてたのに



　もう、ジロウ君のでないとダメみたい！



　もう……彼氏とは……ダメなのかなぁぁ！？」




アキさんは堰をきったように話してくれました



ボクはなんと声をかけたらいいのでしょう


ボクがアキさんと仲良くなればなるほど、このカップルを壊していったのです……



すこし気晴らしになるかと始まったアキさんとのドライブは、だんだんエスカレートしてしまい

彼氏さんを受け止めるスペースを無くさせてしまったようです



また、ボクは酷いことをしてしまいました



アキさんの大事な未来をつぶしてしまったのかもしれません



ボクは手を握るくらいしか出来なかったのです