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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第40章 裏アカ

『もう…いたんだ…。若い…?学生…?あ…開けちゃ…駄目…。』
架純の身体は先ほどから意思とは反対の行動を取ってしまっていた。今もまた、駄目だと思いつつも、ドアを開け、導かれるように、身体を室内へ滑り込ませる。
薄暗い室内。講義室の長机に腰をかけるようにして、その男は架純を待っていた。
「野々宮架純さん…。待ってたよ…。よく来てくれたね…。」
同じ大学生と思われる若い男性がにこやかに笑って、話しかけてくる。
『し…知ってる…。見たことある…。前に…私に話しかけてきた…。あの人…。いつも…違う女性が…隣にいるって…噂の…。』
「僕のこと…知ってるかな…?前に声をかけたら、完全に無視されちゃったけど…?」
にこやかな笑みを絶やさずに、話しかけてくる男性。
『名前は…確か…か…狩野…?』
同じ学部学科のため、架純も何とか覚えていた。
「か…狩野さん…でしたよね…?わ…私…。」
「おっ!?僕の名前…知ってるんだ?うれしいな…。」
初めて口を開いた架純に嬉しそうに反応する狩野。そんなにこやかな狩野に対して、架純は必死に言う。
「あっ…あの…裏アカのこと…。どっ…どうやって…?なっ…何のために…!?わ…私の…望むことって…!?」
「う〜ん。疑問が多いね?架純ちゃんは…。」
「な…馴れ馴れしく…呼ばないで…ください…。」
「つれないな〜。裏アカではあんなに大胆なのに…。普段はシャイなんだね…?架純ちゃん…。」
「だからっ…。あ、あなたには…関係ないでしょっ!?」
顔を真っ赤にして怒りを露わにする架純。未だ狩野の目的がはっきりしない。それでも架純は機先を制すために言う。
「う…裏アカを…特定したくらいで…いい気に…ならないでっ!べ…別に…犯罪を犯してるわけじゃないし…。」
「ん〜、でも…学内であんな写真撮ってるってバレたら…大学にいられなくなるかもよ…?大学もいい顔しないだろうし…。」
「た…退学になっても…別に…いいし…。あなたが…誰かに言っても…辞めちゃえば…関係ないから…。」
「へぇ~?意外に…強気だね〜?本当に辞めても構わないって顔してるね〜?」
「だっ…だから…私を…脅そうって思っても…無駄だから…。い…言いたいのは…それだけっ…!私…帰るから…。2度と連絡…してこないでっ…!」
架純は一気にそう言い募り、踵を返す。
架純の身体は先ほどから意思とは反対の行動を取ってしまっていた。今もまた、駄目だと思いつつも、ドアを開け、導かれるように、身体を室内へ滑り込ませる。
薄暗い室内。講義室の長机に腰をかけるようにして、その男は架純を待っていた。
「野々宮架純さん…。待ってたよ…。よく来てくれたね…。」
同じ大学生と思われる若い男性がにこやかに笑って、話しかけてくる。
『し…知ってる…。見たことある…。前に…私に話しかけてきた…。あの人…。いつも…違う女性が…隣にいるって…噂の…。』
「僕のこと…知ってるかな…?前に声をかけたら、完全に無視されちゃったけど…?」
にこやかな笑みを絶やさずに、話しかけてくる男性。
『名前は…確か…か…狩野…?』
同じ学部学科のため、架純も何とか覚えていた。
「か…狩野さん…でしたよね…?わ…私…。」
「おっ!?僕の名前…知ってるんだ?うれしいな…。」
初めて口を開いた架純に嬉しそうに反応する狩野。そんなにこやかな狩野に対して、架純は必死に言う。
「あっ…あの…裏アカのこと…。どっ…どうやって…?なっ…何のために…!?わ…私の…望むことって…!?」
「う〜ん。疑問が多いね?架純ちゃんは…。」
「な…馴れ馴れしく…呼ばないで…ください…。」
「つれないな〜。裏アカではあんなに大胆なのに…。普段はシャイなんだね…?架純ちゃん…。」
「だからっ…。あ、あなたには…関係ないでしょっ!?」
顔を真っ赤にして怒りを露わにする架純。未だ狩野の目的がはっきりしない。それでも架純は機先を制すために言う。
「う…裏アカを…特定したくらいで…いい気に…ならないでっ!べ…別に…犯罪を犯してるわけじゃないし…。」
「ん〜、でも…学内であんな写真撮ってるってバレたら…大学にいられなくなるかもよ…?大学もいい顔しないだろうし…。」
「た…退学になっても…別に…いいし…。あなたが…誰かに言っても…辞めちゃえば…関係ないから…。」
「へぇ~?意外に…強気だね〜?本当に辞めても構わないって顔してるね〜?」
「だっ…だから…私を…脅そうって思っても…無駄だから…。い…言いたいのは…それだけっ…!私…帰るから…。2度と連絡…してこないでっ…!」
架純は一気にそう言い募り、踵を返す。

