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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第39章 内見
なんとか振りほどき、カバンを持って外に出る。美月が助かるにはそれしかない。

「かハッ…!?ヒュッ…!ゲホッ…!ゲホッ…!い…た…い…。」

全力で暴れて逃げ出そうと力を込めた瞬間であった。美月は背中が軋むような衝撃を受け、壁に押し付けられたまま、ずるずると崩れ落ちる。

「ごめんね…。ちょっとの間…大人しくしててね…。」

意識が朦朧とする中、狩野の薄気味悪い猫なで声が美月の耳に届く。

狩野は床に丸まったように倒れ込む美月の腕を取り、素早くロープを巻き付ける。大声を出されても構わないが、逃げられては困る。そのため狩野は美月の背中を息が止まるほどの衝撃で体当たりするように腕をぶち当てたのだ。

そして動けなくなった美月の両手を後ろ手に縛る。美月は嫌がるが先ほどの痛みでまともに身体を動かせない。狩野はきっちりと解けないように両手を縛ると、美月の両足も縛りにかかる。

足はざっくりとだけ縛る。両手を動かせないので、足のほうは簡単に縛るだけにする。後ですぐ解くために。

こうして、両手両足を縛られ、床に転がされた美月。

「あ…な…た…いっ…たい…何を…!?わた…し…を…どう…する…つもり…?」

未だ背中の痛みに上手く話せない状態で、狩野を睨みつつ、美月は問う。

「何をって…。そりゃ…こんな密室で…男女が2人きり…。やることは一つしかないよね〜?」

ニタニタと狩野が笑いながら言う。

『この人…私を…レイプする…つもり…!?』

自分の身体を狙われたのだと、ようやく理解する美月。

「や…やめて…。今なら…誰にも…言わないから…。でも…私に…指1本でも…触れて…みなさい…?絶対に…警察に…訴えるわよ…?」

美月はそう言いながら、きつく狩野を睨みつける。

「おお…怖いね〜。でも…怒った君も…可愛いね…。ゾクゾクするよ…。指どころか…全身に触れたくなるよ…。でも…今は先にしなきゃいけないことあるから…お預けだ…。」

美月の言葉に逆に嬉しそうな顔をする狩野。それを見て、美月は絶望を深くする。

『ヤバい…。この人…。何を…言っても…聞かないし…逆に喜ばせてしまう…。』

話が通じないばかりか、美月が反抗的な態度をすれば、狩野は喜ぶだけと知り、美月はどうすればいいかわからなくなる。

そんな美月を一瞥し、狩野はドアの近くにある美月のカバンを手にする。
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