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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第39章 内見
「叔父さん…。店では名前で呼ばないって…。まぁ、イケメンだったし…。悪くない物件だとは思いますけど…。お客様には手を出せませんよ…?」

店長がそう言ってくるのに、呆れ顔で言葉を返す美月。現在、26歳の美月。大学生の時、両親を亡くし、面倒を見てくれたのが、叔父に当たる店長だった。大学を卒業して、そのまま叔父さんの店で働くようになったのだ。

「じゃあ…、先に上がりますね〜。お疲れ様でした!」

「お疲れ様。明日はよろしく。気をつけてね。」

「は〜い。」

いつもの退社風景。明日にどんな運命が待ち受けているかを美月は知らずに…。


一方の狩野は入念に明日のための準備をしていた。狩野の前にはロープや大人の玩具など内見とは全く関係ないものが、ズラリと並んでいる。

『あまり大荷物になりと不審がられるな…。出来るだけ減らして、最小限に…。』

狩野は明日のことを想像し、股間を熱くしながらも、自身の欲望を抑制するのに必死だった。

イケメンで高給取り。周りに気を配れる性格。コミュニケーションも取りやすい人柄。それでいて、30歳になっても独身。そんな狩野はかなりのS気質。というより、嫌がる女性を無理やり犯し、屈服させるのが最も興奮するという性癖の持ち主であった。

それがため、結婚せず、歴代の彼女にも嫌気を差され、別れることを繰り返していた。久しぶりに出会った獲物というべき女性に狩野は興奮を抑えられない。

もし、柏木美月が狩野を応対しなければ…。もし、柏木美月の先輩達が明日、狩野の応対をすることが出来れば…。いくつものifを乗り越えて、明日が訪れる。

狩野は運命というべき状況に拍手喝采を送りたいほどであった。

翌日になり、狩野は必要なものを厳選した荷物をカバンに詰め込み、部屋を出る。時間ぴったりに物件に着くと、スーツ姿の柏木がすでに物件前で待ち構えていた。

「お待たせいたしました。すみません。わざわざ…。」

「いえいえ、私も今来たところですから。では、早速ですが、中をご案内しますね。」

柏木が狩野を先導するように前を歩く。狩野は柏木の魅力的なお尻を盗み見ながら後ろをついていく。

ぴったりとしたスーツズボン。ぷりぷりとした形の良いお尻が揺れ、薄っすらと下着のラインが見て取れる。

『どんな下着を履いてるか…。早く脱がしたい…。』

そんな欲望をひた隠しつつ歩く。
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