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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第15章 誕生祭 ~舞踏会の華たち~ (前編)

コスモ国や他国のこと。
平和だと思ったリキマシア国、閉ざされた国は諸国の信用を失っていた。
しかし、政のことはサクナには良くわからないが、それは急なことに思えた。
八年間、コスモ国との争いを最後にリキマシア国が他国を攻めることはなかった。
もとより、長い歴史の中でもリキマシア国が侵略のため戦争をしたことはない。
国のことはよく知らないサクナでもリキマシア国が平和を望んでいることを知っている。諸国の王たちは友好関係を示せと言うほどリキマシア国を畏れていたのだろうか。
国のこと、懐妊のこととサクナは突然のことで眩暈を覚える…………それでも、心は震えながらも喜びを感じていた。

