この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング3      大原本部長と佐々木ゆかり部長
 88 心の迷宮 ⑧

 あ…

 しかし、そう声を掛けてきた美冴さんの様子がすっかり変わっていたのである。

 その彼女の顔は、さっきまでとは真逆の困惑気味な、そしてやや恥ずかしそうな、羞恥心の色を浮かべていたのだ。
 先ほどまでのあの妖艶な、妖しく淫靡な艶気はすっかり消えていたのである。


「電話、出なかったの…」

「はい…」
 なんとなく出る気になれなかったのだ…
 と、彼女ににそう目で語った。
 そして恐らくわたしのその目も、さっきまでの興奮と欲情の昂ぶりの色はすっかり消えていると思われる。

「あ、わたしも…」
 わたしも立ち上がり、トイレに向かう。


 え、やはり…

 そしてトイレで確認してみると、やはり濡れていたのだ。

 なんてこと…

 濡れている…

 わたしはこの事に、恥ずかしさと、衝撃と、困惑的な想いが湧いてきたのである。

 美冴さんに…

 美冴さんに対して欲情してしまった…

 抱かれたくなっていた…

 愛されたくなっていた…

 あの艶やかな唇が欲しくなっていた…

 そして…

 わたしを奪って欲しくなっていた…

 さっきまでの、まるで迷宮に迷い込んでしまっていたといえるような、二人の不思議な時間を想い出してきていた。

 ザワザワ、ドキドキ、ズキズキ…

 まだ、僅かに疼きの余韻が残っている。


 さっきまでの…

 さっきまでのあれは…

 あれはなんだったのだろうか…

 わたしはすっかり美冴さんのあの濡れた目に、欲情の目に、あの妖艶な妖しい淫靡な艶気に呑み込まれてしまっていたみたい…

 まるで…

 まるで、彼女の心の中にある迷宮に迷い込んでしまっていたみたい…

 ザワザワ…

 まだ、心がザワザワしていた。

 ザワザワが治まらない…





/2802ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ