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シャイニーストッキング
第20章 もつれるストッキング4       律子とゆかり
 197 帰りのタクシー(9)

「そ、そうなんだぁ………」

 すると美冴さんは、わたしの微妙な声音の変化に気づき、わたしを見つめ、そして自らのストッキング脚を寄せ、触れてきた。

 それはまるで…
 自称ストッキングラブという美冴さんならではの、触れ合いからの所作といえた。

 左側に座る美冴さんの右膝辺りが、わたしの左の太腿に触れ…
 そのストッキング同士のナイロン繊維の触れ合う感触が、微かな騒めきを生んでくる。

 そしてその接触面が瞬く間に、ジワりと熱を帯び、その面からお互いの心の想いが交錯し…
 まるでひとつに繋がったかの様に熱い想いと美冴さんの優しい情愛が伝わってきた。

 あ...
 さらに美冴さんがわたしの手も握ってきて、その触れ合う手と脚から、まるでひとつの回路が繋がったみたいに慈愛の熱が全身を駆け巡っていった。
 
 そして美冴さんは目をジッと見つめてきて…
「じゃぁさぁ、明日の夜はさぁ、越前屋さんの想いをしっかりと伝えてみたら?」
 と、前の座席に座っている彼女にそう語りかけていく。

「えっ、そ、そんなっ、つ、伝えるってぇ?」

「うん、そうよ、越前屋さんの大原常務に対する熱い想いよ」

「あ、え、い、いや、そ、それってぇ、ま、まさかぁ、こ…」
 越前屋さんは一気に慌て、動揺し、そう言葉に詰まりながら返すと…
 美冴さんはその返しを遮り、更に、囁く様に話しかけていく。

「ううん、違うわよ、告白とかなんかじゃなくってさぁ…
 うーん、例えば、そうねぇ………」
 すると美冴さんはそこまで言って、わたしの手をギュッと強く握り、目をジッと、いや、その目が何かを伝えようという光りを帯び…
 そしてストッキング脚の接触面から熱い想いも伝わってきたのである。

 え、わ、わたしに囁きかけてるの?…
 伝えてきているの?…

 おそらく、そんな疑問の想いが目に浮かんだのだろうか…
 美冴さんは小さく頷き、そして、話しを続けていく。

「告白なんかじゃなくってさぁ…
 あなたの熱い想いを伝えたり、さりげなく問いかけてみたらぁ…ってことよ」

 あ...
 そ、それって…

「うんそう、もういちどさぁ、問いかけてみるのよ…」
 その美冴さんの言葉は、越前屋さんにではなく、わたしに対しての囁きの言葉…



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