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シャイニーストッキング
第17章 もつれるストッキング1 松下律子

23 宣戦布告?
「越前屋くんを貸して欲しいんだが…」
『え、越前屋さんを?…』
そしてゆかりは少し沈黙し…
『あ、はい、なるほど、いつまでですか?』
実は、越前屋くんによって直接もう一度、この生保内の人間関係とパワーバランスを確認し、色々と参考にしたかったのだ…
「……」
私は、やはり、勘のよい、いや、瞬時にこっちの思惑を察知する優秀なゆかりに、一瞬、沈黙してしまう…
「あ、うん、午後から明日一日いっぱいまでかな…」
『はい、うーん、大丈夫です、じゃあ、さっそく午後イチで行かせますね』
「あぁ、よろしく頼むよ」
そして電話を切ろうとした時であった…
サッと律子が外線切り替えのボタンを押したのだろう…
「あ、佐々木ゆかり新プロジェクト室長様ですね、わたくし本日付けで大原常務様の専属秘書に就任しました…
松下律子と申します、今後ともよろしくお願い致します…」
と、突然、そう、ゆかりに挨拶をしてきたのである。
「では、失礼致します」
そして電話を切った。
えっ…
な、なんだ?…
今のは…
え?…
いや、まさか…
まさか…
わたしには…
いや、わたしにだけは…
その律子の最後の電話でのゆかりに対する挨拶が…
律子からのゆかりに対する…
『宣戦布告』に聞こえ、いや、感じられたのである…
あ、いや、考え過ぎかもしれないが…
そして私は思わず律子を見る…
すると…
トントン…
ガチャ…
「失礼します」
だが、すぐにまた、来客が来てしまい…
その律子の真意は読めない…
まさかの宣戦布告なのか?…
心がザワザワと騒めいてしまう…
「越前屋くんを貸して欲しいんだが…」
『え、越前屋さんを?…』
そしてゆかりは少し沈黙し…
『あ、はい、なるほど、いつまでですか?』
実は、越前屋くんによって直接もう一度、この生保内の人間関係とパワーバランスを確認し、色々と参考にしたかったのだ…
「……」
私は、やはり、勘のよい、いや、瞬時にこっちの思惑を察知する優秀なゆかりに、一瞬、沈黙してしまう…
「あ、うん、午後から明日一日いっぱいまでかな…」
『はい、うーん、大丈夫です、じゃあ、さっそく午後イチで行かせますね』
「あぁ、よろしく頼むよ」
そして電話を切ろうとした時であった…
サッと律子が外線切り替えのボタンを押したのだろう…
「あ、佐々木ゆかり新プロジェクト室長様ですね、わたくし本日付けで大原常務様の専属秘書に就任しました…
松下律子と申します、今後ともよろしくお願い致します…」
と、突然、そう、ゆかりに挨拶をしてきたのである。
「では、失礼致します」
そして電話を切った。
えっ…
な、なんだ?…
今のは…
え?…
いや、まさか…
まさか…
わたしには…
いや、わたしにだけは…
その律子の最後の電話でのゆかりに対する挨拶が…
律子からのゆかりに対する…
『宣戦布告』に聞こえ、いや、感じられたのである…
あ、いや、考え過ぎかもしれないが…
そして私は思わず律子を見る…
すると…
トントン…
ガチャ…
「失礼します」
だが、すぐにまた、来客が来てしまい…
その律子の真意は読めない…
まさかの宣戦布告なのか?…
心がザワザワと騒めいてしまう…

