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シャイニーストッキング
第13章 絡まるストッキング7      本部長大原浩一
 165 瓜二つ

 どうするべきなのか…
 私にとっては究極の三択といえるのである。

 ついさっき、一度は開き直った想いが湧いて、今夜も、明日も、とにかくこの帰省中の夜は全部逢うのもアリだと思ったのであるが…
 ノンからの食事の誘いを受けた今、開き直った想いは揺らいでしまっていた。

 だが、明日の13日の法事はさすがに10回忌ともあって結構な人数の親戚等が集まり、夜の何時頃に自由になれるかは予想できないし、さすがに法事の酒宴に長男が抜ける訳にもいかないのである…
 だから、明日の夜は、いや、明日の夜こそ当てにはならない筈なのである。

「よしっ…」
 決めた、今夜も逢う…のだ。
 とりあえず逢う、そしてその後は流れ次第、雰囲気次第…
 という事にするんだ。

 ただし、時間等は未定にし、友人との会食後という設定にしておこう…
 よし、それでいいだろう。


「もしもし…」
 私はきよっぺへ、折り返しの電話を掛けた。
 すると彼女はやはり、私からの電話を今か、今かと待っていた様で、昨夜のゆかりの様にワンコールで出たのである。


『あっ、うん、ごめん、つい電話しちゃったの…』
 その声の刹那さに、なんとなく心が震えてしまう。 
 そして一瞬の内に、律子の事が浮かび上がってきたのである。

 ああ、やはり、きよっぺと律子は瓜二つ、見た目が違うだけで中身は、本質は、そっくりなんだ…
 と、急に心が騒めいてきたのだ。

 惹かれる…

 魅かれる…
 
 とは、こういう事なんだな…
 と、心からそう想う。

「あ、うん、こっちこそごめん、着信に今気づいたんだ」

 ウソも方便なのである…





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