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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6      和哉と美冴2
 167 最後の夜(29)

「………………っはっ…」

 ううっ…

 わたしは目を覚ました。
 一瞬、絶頂感と共に意識も少しの間逝ってしまったのだ。

 あっ…
 すると和哉が目を見開いて、わたしを見つめていたのに気付いたのである。


「………ん、もう…何…そんなに見てるのよぉ…」
 すかさずそう言った。

「え、あ、いえ、キレイだなぁって…」
 すると和哉はそう応えてくる。
 嬉しい言葉ではあるのだが、恥ずかしかった。
 あんないやらしい痴態を見せた挙げ句の、ほんの少しとはいえ意識の喪失なのである。
 すっかり和哉にさらけ出してしまったようなモノであったのだ。


「もお、あんなやらしい目で見ててぇ…」
 そうなのだ、ほんの少しだが意識を翔ばして逝ってしまっている間、和哉はじっくりとわたしを見ていた様なのであった。
 
「あ、す、すいません…」

「ほらぁ、また、謝ったぁ、ダメよ…
 さっきごめんとすいません禁止って言ったわよねぇ…」

「あ、は、はい、すいま、あ、いや……」
 まるで和哉は漫才のやり取りの様に狼狽えてくる。

「ずうっとわたしを見ていたの?」

「あ、は、はい、目に焼き付けておこうって…」

「もぉ、いやらしいなぁ」
 本当に恥ずかしかった。

 確かに和哉のそう言う意味は最後の夜なのであるから分からないでもないのだが…
 さっきのあの、自らの指先で弄るという痴態を見せた後なのである、すごく恥ずかしい。

 そしてわたしは和哉の視線から逃げる意味もあり、少しカラダを動かして全体的に横に、そして右向きになった。

「もう、そんなにいつまでも見てないでよぉ、恥ずかしいでしょう…」

 本当に恥ずかしい…




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