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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6      和哉と美冴2
 153 最後の夜(15)

 その時、わたしの中で、

 ああ…

 と、いう和哉の歓喜の心の声が聞こえた気がした。

 それ位に、和哉はわたしのこの姿に感激し、歓喜し、感動している表情と、目の輝きをしてきていたのである。

 そう、おそらく和哉がこの五年間追い続けてくれていたわたしという存在感を、そしてわたしに拘り続けてきたという事を考え、鑑み、顧みると、

 コレしかない…

 正にこのストッキングラブしかない…

 ストッキングフェチの憧れのこの様相、様装の、このスタイルしかない…

 と、感じたのである。

 それでわたしは和哉が露天風呂に入っている間に、この昼間穿いていた太腿で止まるタイプの黒いストッキングを身に纏い、ノーパンで和哉を迎える事にしたのだ…

 和哉は昨夜も感じ、思ったのだが、本当にあの五年前の様に変わらずにかわいかった、いや、かわいいのである。
 さっきもそうであったのだ。

 とにかく和哉にとってはこの五年間の思いを、この大学生活を掛け追い続けてきた位であるわたしという存在、そして存在感なのである。
 そんな五年間の憧れの存在であるわたしと、経過はどうあれ、ついに思いを遂げる事が出来て抱けた、ヤれたのだ。

 わわたしにもそうなのであったのだが、この逢瀬にすっかり心は昂ぶり、高まり、テンパり、舞い上がってしまった事は至極当然、いや、自然の、当たり前の事なのである。
 だからわたしも無我夢中になり、ついつい子宮の、メスの本能の命ずるままに無意識に和哉を求め、自ら挿入れてしまった程に昂ぶってしまったのだ。

 ましてや和哉はまだまだ若い、そして男の子なのである、あっという間に、瞬く間に舞い上がり、堪える事なくイッてしまったのには無理もないのである。

 確かにあまりの速さにわたしはその時は一瞬、驚いてしまったのではあるが、よく考えれば、いや、よく考えなくても和哉のこの思いの昂ぶりは理解できるのだ。
 そしてこの瞬く間の射精の後に気絶するかの様に寝落ちしてしまった事で、わたしにはこの和哉の思いの全てを理解でき、嬉しくて感動さえしてしまったのである。


 この五年間、大学受験までしてこのわたしを追い求め、捜し続け、追い続けてくれた事実、人によってはストーカー行為と毛嫌いする、嫌悪する人々も多々居るではあろう…




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