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シャイニーストッキング
第12章 絡まるストッキング6      和哉と美冴2
 124 和哉の気遣い…

「ふうぅ、ヤバい、楽しい…
 こんな楽しい時間はいつ以来かなぁ…」
 わたしと和哉は水族館の外の海が見えるテラスに座り、休憩がてらにアイスコーヒーを飲み、思わずそう呟いた。
 そしてこの水族館は、夏は海水浴場となる海岸に隣接している。

「みんなも楽しそうねぇ…」
 と、外に見える海水浴客を眺めながら、しみじみと呟いた。

「そうですねぇ、海水浴なんて小学生以来行ってないなぁ」
 すると和哉は昔を懐かしむ感じでそう言ってきたのだ。

「あら、そうなんだ、わたしは海は、あのゆうじ以来だから3年振りかなぁ…」
 そう、わたしはゆうじと付き合い始めてから半年後の夏辺りから、関東近辺の海でのサーフィンに週末限定で運転手も兼ねて何度か同行するようになっていたのだ。

 だから、海はそれ以来であった…

「あ、そう…ですか…」
 すると和哉はなんとなく焦った感じで応えてきたのである。

 多分、自分が海水浴の話しをしてしまい、そのせいでわたしにゆうじの事を思い出させてしまった…
 と、想い、焦ってしまったのだと思われた。

「あ、ごめん、ありがとう…
 でもね、不思議なくらいにもう大丈夫なのよ…」
 そんな和哉の優しい気持ちと気遣いに気付いて、そう応えたのだ。

 だが、それは本当なのである。

 最近は、不意にゆうじの事を思い出しても、昔の様に不思議と心が揺るがなくなっていたのだ…

 多分それは、わたしのこの約二週間弱の間で起こった目まぐるしい変化と、それと共に本来の自分自身への覚醒という、確実に一歩前進した事のお陰なのかもしれない…


「ごめんね、気遣いしてくれて…
 本当に和哉はそういうところが優しくて、素敵よねぇ…」
 わたしは素直にそんな和哉の想いやりが嬉しかった、そして本当にそう思っていたのだ。

「えっ…」
 そんな言葉に、和哉はドキッとしたようである。

「あの頃もそうよね…
 高校生のくせにさ…
 まだ、子供だったくせにさ…」
 そして一瞬の内にあの五年前の時を思い出して、そう囁くように話しをしていく。

 そう、まるで大人の男みたいにさ…

 優しくて…
 
 そんな気遣いが出来て…
 
 わたしは和哉のそんなところが……

 と、少し間を開けて、わたしは和哉を見つめていく。





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