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トパーズ
第2章 新たな恋

新任の先生の中に、
30歳くらいの英語の先生が居て、
女子の間ではカッコいいと言われているらしかった。
でも、私にしてみると、
目を瞑っていても出来る教科の先生なんて、
正直眼中になかった。
その日は生理痛が酷くて、
フラつきながら下校しようとしていた。
突然の激痛に襲われてしゃがみ込みそうになった処を、
フワリと支えられた。
例の英語の先生だった。
「斎藤さん、大丈夫?
保健室に行く?
それとも送るよ?」と言って、そのまま私を支えながらゆっくり歩いた。
「家に帰って横になりたい」と私が言うと、
駐車場に向かい、
赤いスポーツカーの助手席を開けて私を座らせた。
運転席に座って、
「住所は?」とナビに打ち込んでいると、
窓が叩かれた。
ミラノが、
「麻衣子、どうした?」と心配そうに立っていた。
「斎藤さん、具合悪そうだから、
家まで送るよ」と言って、窓を閉めると、
静かに車を出した。
マンションの来客用スペースに車を停めると、
私の鞄を待って、私を抱き上げた。
「暗証番号は?」と訊くと、
入力して中に入り、
エレベーターでは、「部屋番号は?」と言って、
「鍵は?」と訊かれたので、
「鞄の中のジッパーのある内ポケットの中です」と何とか言うと、
ドアを開けた。
「お邪魔します」と声を掛けてから、
「部屋はどこ?」と言うので、
「右側の2個目のドアです」と答えると、
部屋に入って私をそっとベッドの上に降ろした。
そして、靴を脱がすと、多分玄関にそれを置いて、
戻って来てくれた。
「大丈夫?
病院、行った方が良かった?」
「あの…生理痛なんです」
「うわ。大変だったね?
薬とかは?」
「飲んだけど効かないくらい、痛くて…」
「丸まってた方が良いのかな?
背中とか撫でる?」
「いえ、大丈夫ですから。
ありがとうございました」
「ご家族は?」
「えっと…一人暮らしなんです」と答えた。
30歳くらいの英語の先生が居て、
女子の間ではカッコいいと言われているらしかった。
でも、私にしてみると、
目を瞑っていても出来る教科の先生なんて、
正直眼中になかった。
その日は生理痛が酷くて、
フラつきながら下校しようとしていた。
突然の激痛に襲われてしゃがみ込みそうになった処を、
フワリと支えられた。
例の英語の先生だった。
「斎藤さん、大丈夫?
保健室に行く?
それとも送るよ?」と言って、そのまま私を支えながらゆっくり歩いた。
「家に帰って横になりたい」と私が言うと、
駐車場に向かい、
赤いスポーツカーの助手席を開けて私を座らせた。
運転席に座って、
「住所は?」とナビに打ち込んでいると、
窓が叩かれた。
ミラノが、
「麻衣子、どうした?」と心配そうに立っていた。
「斎藤さん、具合悪そうだから、
家まで送るよ」と言って、窓を閉めると、
静かに車を出した。
マンションの来客用スペースに車を停めると、
私の鞄を待って、私を抱き上げた。
「暗証番号は?」と訊くと、
入力して中に入り、
エレベーターでは、「部屋番号は?」と言って、
「鍵は?」と訊かれたので、
「鞄の中のジッパーのある内ポケットの中です」と何とか言うと、
ドアを開けた。
「お邪魔します」と声を掛けてから、
「部屋はどこ?」と言うので、
「右側の2個目のドアです」と答えると、
部屋に入って私をそっとベッドの上に降ろした。
そして、靴を脱がすと、多分玄関にそれを置いて、
戻って来てくれた。
「大丈夫?
病院、行った方が良かった?」
「あの…生理痛なんです」
「うわ。大変だったね?
薬とかは?」
「飲んだけど効かないくらい、痛くて…」
「丸まってた方が良いのかな?
背中とか撫でる?」
「いえ、大丈夫ですから。
ありがとうございました」
「ご家族は?」
「えっと…一人暮らしなんです」と答えた。

