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トパーズ
第15章 社会復帰

翌日、2人でミラノの家に行った。
ミラノのご両親は、
特にお母様は涙を流しながら抱き締めて再会を喜んでくれた。
「麻衣子ちゃん、本当に…
大変だったわね。
困難な日々を乗り越えられたのかしら?
まあ、そう。
婚約するのね?
全く、純くん、不甲斐ないんだから!
でも、山田くんとお似合いだわ!」
「ちょっと!
ママ、喋り過ぎだよ?」とミラノが仏頂面で会話を止めるので、
みんなで大笑いしてくれた。
お母様が作ってくださる手料理を、
私と山田くんとで運ぶのを手伝うと、
「ほら、純くんたら、
全然手伝わないんだもの。
ここの差が…」とまた言われて、
「はいはい」と答えるから、
また、大笑いしてしまった。
食事を終えた後も、食器を運ぶのを手伝うのは私と山田くんで、
「食い過ぎた!」と弟と2人で和室に大の字になって寝転んでるミラノは、以前のままだった。
「東京に戻ったらいつでも寄ってね?
もうパパと駿くんしか居なくて、
淋しくて!」と言うお母様たちを残して、
3人でライブをさせていただいていたお店に向かった。
私が理系に変わったことと、
黒田先生の転勤の関係でライブをしなくなったので、
2年弱訪問だった。
札幌のお土産を手渡しして、
ドリンクを出すのをお手伝いしながら、
ポツリポツリと話をした。
先生の葬儀告別式にも来てくださっていたそうだったけど、
「あの時の麻衣子ちゃんは抜け殻みたいで、
何も話も出来なかったな」と言われた。
山田くんと2人、大学進学で札幌に転居したことや、
私をずっと支えているくれたことや、
近々婚約することも伝えた。
とても喜んでくれて、
結婚式には出たいなと言ってくれた。
そして、
「札幌か…。
友達がジャズバーをやってるから、
演奏するなら紹介するよ?
医学部じゃ忙しいかな?」と言う。
「えっ?」
「ギターボーカルのデュオ、
いけてたじゃない?
勿体ないよ」と笑った。
帰り際に、
「これ…」と分厚い封筒を渡された。
「演奏してくれた時の投げ銭だよ。
そのまま、取っておいたんだ。
いや、これは君達の演奏に対するギャラだよ?
麻衣子ちゃんにはバイト料も出したかったくらいだったし」
3人でどうする?っていう顔をした後、
ミラノが「ありがとうございます」と受け取った。
ミラノのご両親は、
特にお母様は涙を流しながら抱き締めて再会を喜んでくれた。
「麻衣子ちゃん、本当に…
大変だったわね。
困難な日々を乗り越えられたのかしら?
まあ、そう。
婚約するのね?
全く、純くん、不甲斐ないんだから!
でも、山田くんとお似合いだわ!」
「ちょっと!
ママ、喋り過ぎだよ?」とミラノが仏頂面で会話を止めるので、
みんなで大笑いしてくれた。
お母様が作ってくださる手料理を、
私と山田くんとで運ぶのを手伝うと、
「ほら、純くんたら、
全然手伝わないんだもの。
ここの差が…」とまた言われて、
「はいはい」と答えるから、
また、大笑いしてしまった。
食事を終えた後も、食器を運ぶのを手伝うのは私と山田くんで、
「食い過ぎた!」と弟と2人で和室に大の字になって寝転んでるミラノは、以前のままだった。
「東京に戻ったらいつでも寄ってね?
もうパパと駿くんしか居なくて、
淋しくて!」と言うお母様たちを残して、
3人でライブをさせていただいていたお店に向かった。
私が理系に変わったことと、
黒田先生の転勤の関係でライブをしなくなったので、
2年弱訪問だった。
札幌のお土産を手渡しして、
ドリンクを出すのをお手伝いしながら、
ポツリポツリと話をした。
先生の葬儀告別式にも来てくださっていたそうだったけど、
「あの時の麻衣子ちゃんは抜け殻みたいで、
何も話も出来なかったな」と言われた。
山田くんと2人、大学進学で札幌に転居したことや、
私をずっと支えているくれたことや、
近々婚約することも伝えた。
とても喜んでくれて、
結婚式には出たいなと言ってくれた。
そして、
「札幌か…。
友達がジャズバーをやってるから、
演奏するなら紹介するよ?
医学部じゃ忙しいかな?」と言う。
「えっ?」
「ギターボーカルのデュオ、
いけてたじゃない?
勿体ないよ」と笑った。
帰り際に、
「これ…」と分厚い封筒を渡された。
「演奏してくれた時の投げ銭だよ。
そのまま、取っておいたんだ。
いや、これは君達の演奏に対するギャラだよ?
麻衣子ちゃんにはバイト料も出したかったくらいだったし」
3人でどうする?っていう顔をした後、
ミラノが「ありがとうございます」と受け取った。

