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トパーズ
第15章 社会復帰

その日のうちに、
お互いの親に連絡を取った。
私はパリに住んでいる母にスカイプで連絡をした。
私が何も出来なかった時に日本に来てくれて、
入学手続きや引っ越しも手伝ってくれたことへのお礼を言った。
それと、やっと正気に戻ったことも伝えた。
「麻衣子ちゃん、そんなの当たり前じゃないの?
あ、それとね、
私、入籍したから!
不安定なの、嫌って駄々こねたら、
じゃあ、正式にってことになったの」
画面の向こうで、
母のパートナーも一緒に写り込んでくる。
「パパになってくれるのね?
ママを宜しくお願いします」と言うと、
嬉しそうに笑ってくれた。
「ママ、それとね。
ずっと私を支えてきてくれた岳人さんと、
正式にお付き合いしたいの」と言うと、
「あら!
こちらからお願いしたいくらいだったのよ?
岳人さん、うちの麻衣子ちゃんを宜しくね?」と、
画面越しにウィンクしてる。
「なんなら、
結婚しちゃえば?
子供だって、早いうちに産んでおくと、
まだピンピン元気なうちに子育ても終われるわよ?」と言うので、
山田くんと困惑してしまう。
「だって…大学に入ったばかりだし…」
「あら?
休学だって出来るし、
うまいこと夏休みとかの長期のお休みに合わせて産んでしまえば、
なんとでもなるんじゃない?
子育て手伝うなら、戻ってあげても良いしね?
おばあちゃまとかも手伝ってくれるんじゃないかしら?」
母とはそんなことを話して大笑いして久し振りの会話が出来た。
最後に、
「岳人さん、本当にありがとうね?
麻衣子ちゃんがちゃんとこっちの世界に戻ってこれたわ?」と、
母は涙ぐんでいた。
そして、岳人さんの方は、
お父様に電話をしていた。
ボソボソと、
「帰省するから、その時に会いたい」とだけ言って終わってた。
「いつもそんな電話なの?」と言うと、
「んー。
そんなに電話しないし、
2人とも無口だからね」と笑って言った。
ミラノにもLINEを送ってみると、
ちょうど実家に戻ってるということだったので、
東京で会おうねということになった。
ハイシーズンで高かったけど、
翌日の飛行機が取れた。
殆ど手ぶらで家を出て、
搭乗前に手土産を買って飛行機に乗り込んだ。
機内ではずっと手を繋いで、
肩にもたれながら目を閉じていた。
お互いの親に連絡を取った。
私はパリに住んでいる母にスカイプで連絡をした。
私が何も出来なかった時に日本に来てくれて、
入学手続きや引っ越しも手伝ってくれたことへのお礼を言った。
それと、やっと正気に戻ったことも伝えた。
「麻衣子ちゃん、そんなの当たり前じゃないの?
あ、それとね、
私、入籍したから!
不安定なの、嫌って駄々こねたら、
じゃあ、正式にってことになったの」
画面の向こうで、
母のパートナーも一緒に写り込んでくる。
「パパになってくれるのね?
ママを宜しくお願いします」と言うと、
嬉しそうに笑ってくれた。
「ママ、それとね。
ずっと私を支えてきてくれた岳人さんと、
正式にお付き合いしたいの」と言うと、
「あら!
こちらからお願いしたいくらいだったのよ?
岳人さん、うちの麻衣子ちゃんを宜しくね?」と、
画面越しにウィンクしてる。
「なんなら、
結婚しちゃえば?
子供だって、早いうちに産んでおくと、
まだピンピン元気なうちに子育ても終われるわよ?」と言うので、
山田くんと困惑してしまう。
「だって…大学に入ったばかりだし…」
「あら?
休学だって出来るし、
うまいこと夏休みとかの長期のお休みに合わせて産んでしまえば、
なんとでもなるんじゃない?
子育て手伝うなら、戻ってあげても良いしね?
おばあちゃまとかも手伝ってくれるんじゃないかしら?」
母とはそんなことを話して大笑いして久し振りの会話が出来た。
最後に、
「岳人さん、本当にありがとうね?
麻衣子ちゃんがちゃんとこっちの世界に戻ってこれたわ?」と、
母は涙ぐんでいた。
そして、岳人さんの方は、
お父様に電話をしていた。
ボソボソと、
「帰省するから、その時に会いたい」とだけ言って終わってた。
「いつもそんな電話なの?」と言うと、
「んー。
そんなに電話しないし、
2人とも無口だからね」と笑って言った。
ミラノにもLINEを送ってみると、
ちょうど実家に戻ってるということだったので、
東京で会おうねということになった。
ハイシーズンで高かったけど、
翌日の飛行機が取れた。
殆ど手ぶらで家を出て、
搭乗前に手土産を買って飛行機に乗り込んだ。
機内ではずっと手を繋いで、
肩にもたれながら目を閉じていた。

