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トパーズ
第2章 新たな恋

「わー!
良い香り!!
小林くんは良いな。
うちの母は仕事ばかりで、
ケーキとか、焼いてくれたことないから、羨ましいです。
お紅茶、運びますね?」と言うと、
「女の子は良いわね。
可愛いし、
こうやってお手伝いしてくれるもの。
男ばかり3人兄弟なんて、
本当につまらないわ」と言いながら、
お母様はアップルパイを切り始めた。
「麻衣子ちゃん、ゆっくりして行ってね?
駿くん、スイミングに連れて行かなきゃだから。
3時間位、戻らないからね」とウィンクすると、
ミラノに何かを渡しているようだった。
バタバタとミラノの弟さんを連れて出掛けてしまうと、
シーンとしてしまう。
「部屋で音楽でも聴く?」と言うので、
「聴く聴く!」と言ってミラノの部屋に入る。
私はデスクの椅子に座って、
ミラノはベッドに座りながら、
ジャズを聴いた。
「変わってるよね?
こんなの聴いてるの、
学校で私達だけかもね?」
と言いながら、古いレコードジャケットを見る。
お父様のコレクションのレコードは、
とてもセンスが良い。
「さっきさ、なんか複雑そうな顔、しなかった?
進路の話の時だったかな?」と言うと、
ミラノはビックリした顔をして、
「えっ?顔に出てた?」と言う。
「んー。
なんとなく、変な顔、してたよね?
どうしたの?」
「麻衣子、驚かないかな?」
「何?」
「好きなんだよ」
「えっ?由貴さんを?」
「違うよ」
「私…じゃないよね?」
「うん…」
「…まこちゃん?」
ミラノは下を向いてしまう。
「気持ち悪いよな?」
「んー。別にそうは思わない。
好きになるのに、性別とか国籍とか年齢とか、
関係ないんじゃない?」
「えっ?」
「でもさ。
相手も同じように思ってくれる訳ではないからね?」
「そうだよね」
「まあ、まこちゃんは茉莉子さん、一筋だそうだしね?」
「知ってる」
「友達として一緒に居るのは…苦しいよね?
でもさ、好きって口に出して、
関係が壊れるより、
私だったら、何も言わないで友達でも良いから一緒に居たいかな?」
ミラノは少し、泣いてるようだった。
「ほら!
男の子なんだから、泣かないの!
そのうち、相思相愛になれる素敵なパートナーが現れるよ?」
と言って、隣に座って、
ミラノの肩を抱き寄せた。
良い香り!!
小林くんは良いな。
うちの母は仕事ばかりで、
ケーキとか、焼いてくれたことないから、羨ましいです。
お紅茶、運びますね?」と言うと、
「女の子は良いわね。
可愛いし、
こうやってお手伝いしてくれるもの。
男ばかり3人兄弟なんて、
本当につまらないわ」と言いながら、
お母様はアップルパイを切り始めた。
「麻衣子ちゃん、ゆっくりして行ってね?
駿くん、スイミングに連れて行かなきゃだから。
3時間位、戻らないからね」とウィンクすると、
ミラノに何かを渡しているようだった。
バタバタとミラノの弟さんを連れて出掛けてしまうと、
シーンとしてしまう。
「部屋で音楽でも聴く?」と言うので、
「聴く聴く!」と言ってミラノの部屋に入る。
私はデスクの椅子に座って、
ミラノはベッドに座りながら、
ジャズを聴いた。
「変わってるよね?
こんなの聴いてるの、
学校で私達だけかもね?」
と言いながら、古いレコードジャケットを見る。
お父様のコレクションのレコードは、
とてもセンスが良い。
「さっきさ、なんか複雑そうな顔、しなかった?
進路の話の時だったかな?」と言うと、
ミラノはビックリした顔をして、
「えっ?顔に出てた?」と言う。
「んー。
なんとなく、変な顔、してたよね?
どうしたの?」
「麻衣子、驚かないかな?」
「何?」
「好きなんだよ」
「えっ?由貴さんを?」
「違うよ」
「私…じゃないよね?」
「うん…」
「…まこちゃん?」
ミラノは下を向いてしまう。
「気持ち悪いよな?」
「んー。別にそうは思わない。
好きになるのに、性別とか国籍とか年齢とか、
関係ないんじゃない?」
「えっ?」
「でもさ。
相手も同じように思ってくれる訳ではないからね?」
「そうだよね」
「まあ、まこちゃんは茉莉子さん、一筋だそうだしね?」
「知ってる」
「友達として一緒に居るのは…苦しいよね?
でもさ、好きって口に出して、
関係が壊れるより、
私だったら、何も言わないで友達でも良いから一緒に居たいかな?」
ミラノは少し、泣いてるようだった。
「ほら!
男の子なんだから、泣かないの!
そのうち、相思相愛になれる素敵なパートナーが現れるよ?」
と言って、隣に座って、
ミラノの肩を抱き寄せた。

