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開花
第1章 蕾
なにかに染まりたい
そして染めたい
そんなことを思ったことがあるだろうか
歌夜は皆既月食を観たあと涙が出た
わたしも染められるほどの恋に堕ちたいと
月都は、皆既月食を観て染まりたいと願う女を
見付けたいと思った
曲がりくねった道をお互い進んでいる
ふたりはすれ違った
その時は、まだ会わない
この先何年経っただろう、
そのとき公園で流星を観ている歌夜は
流星とは違うオーラのある彼を見つけて
「ねえ、流れ星観えた?」と声をかけていた
それが月都だった。
そして染めたい
そんなことを思ったことがあるだろうか
歌夜は皆既月食を観たあと涙が出た
わたしも染められるほどの恋に堕ちたいと
月都は、皆既月食を観て染まりたいと願う女を
見付けたいと思った
曲がりくねった道をお互い進んでいる
ふたりはすれ違った
その時は、まだ会わない
この先何年経っただろう、
そのとき公園で流星を観ている歌夜は
流星とは違うオーラのある彼を見つけて
「ねえ、流れ星観えた?」と声をかけていた
それが月都だった。

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