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小夜
第6章 あめにぬれて(承前)

……小夜が目を覚ましたのは、おそらく数時間たってからのことでしょう。
そこは小夜の部屋でした。
窓の外はもう暗く、日暮れる間際のように見えました。
小夜はベッドに寝かされていました。
枕元に小さな灯りがともされていて、見ればそれは古風な燭台でした。
ゆらゆらと揺れる蝋燭に照らされて、お兄さまがそこにいるのがわかりました。
お兄さまの表情は見えなくて、小夜をじっと見つめているのだけを感じました。
起き上がろうとしたけれど、体がまったく動きませんでした。
シーツの感触はちゃんとあるのに、指先ひとつ動かせない……
驚きと不安で呻いた小夜に、お兄さまは近づいて……
まだワンピースを着ている胸元に手をおろしました。
「よく眠っていたね、小夜」
服の上から、形を確かめるように、小夜の乳房がつかまれました。
「小夜には薬がよく効くんだね。もう少し早く目覚めさせるつもりだったのに、すっかり日が暮れてしまった」
お兄さまの手の中に、服ごとつかまれた小夜の乳房は、ゆるゆると揉まれはじめました。
……小夜の乳房に甘い痺れが湧いて、小夜は小さくため息をもらしました。
身動きできない体に与えられる、淫らな感覚が切なくて、小夜は目を閉じました。
「小夜……綺麗だよ。小夜は本当に綺麗になった」
お兄さまのもうひとつの手が、小夜のもうひとつの乳房をつかみ、両手で大きく揉みはじめました。
「白い服がこんなに似合って、寝顔はまるで天使のようだった……」
お兄さまの愛撫が強くなり、小夜の乳房はどんどん熱くなりました。
お兄さまに、もっと、もっと、乳房を捧げたくて、かすかに身を反らせたとき。
「本当の小夜は、淫らでいやらしいメスなのに」
お兄さまは、手にした生地を、鋭い音をたてて引き裂きました。
破れたワンピースの胸元から、小夜の乳房があらわになりました。
「こんないやらしい体をして、男を誘惑する……」
お兄さまは、激しく、昏く、燃えるような目で、小夜を、小夜の乳房を見つめていました。
それは……けだものの目、でした。
そこは小夜の部屋でした。
窓の外はもう暗く、日暮れる間際のように見えました。
小夜はベッドに寝かされていました。
枕元に小さな灯りがともされていて、見ればそれは古風な燭台でした。
ゆらゆらと揺れる蝋燭に照らされて、お兄さまがそこにいるのがわかりました。
お兄さまの表情は見えなくて、小夜をじっと見つめているのだけを感じました。
起き上がろうとしたけれど、体がまったく動きませんでした。
シーツの感触はちゃんとあるのに、指先ひとつ動かせない……
驚きと不安で呻いた小夜に、お兄さまは近づいて……
まだワンピースを着ている胸元に手をおろしました。
「よく眠っていたね、小夜」
服の上から、形を確かめるように、小夜の乳房がつかまれました。
「小夜には薬がよく効くんだね。もう少し早く目覚めさせるつもりだったのに、すっかり日が暮れてしまった」
お兄さまの手の中に、服ごとつかまれた小夜の乳房は、ゆるゆると揉まれはじめました。
……小夜の乳房に甘い痺れが湧いて、小夜は小さくため息をもらしました。
身動きできない体に与えられる、淫らな感覚が切なくて、小夜は目を閉じました。
「小夜……綺麗だよ。小夜は本当に綺麗になった」
お兄さまのもうひとつの手が、小夜のもうひとつの乳房をつかみ、両手で大きく揉みはじめました。
「白い服がこんなに似合って、寝顔はまるで天使のようだった……」
お兄さまの愛撫が強くなり、小夜の乳房はどんどん熱くなりました。
お兄さまに、もっと、もっと、乳房を捧げたくて、かすかに身を反らせたとき。
「本当の小夜は、淫らでいやらしいメスなのに」
お兄さまは、手にした生地を、鋭い音をたてて引き裂きました。
破れたワンピースの胸元から、小夜の乳房があらわになりました。
「こんないやらしい体をして、男を誘惑する……」
お兄さまは、激しく、昏く、燃えるような目で、小夜を、小夜の乳房を見つめていました。
それは……けだものの目、でした。

