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小夜
第5章 あめがふる

もうすぐ夏が始まる頃のことでした。
小夜はその日、朝の遅い時間に目覚めました。
前の夜、お兄さまの腕の中で、果てしないいたぶりを受けた翌朝でした。
けだるい体を起こした小夜は、普段とは違うものを見つけました。
窓の近くに、白いワンピースがかけられていました。
横にあった小夜にあてられたメモには、体を洗ったあと、そのワンピースを着て庭に来るように、とありました。
小夜は少し不思議に思いました。
お兄さまは、小夜に裸か、裸に近い姿でいるように命じることはあっても、何かを着るように言ったことなどなかったからです。
それでもお兄さまの言いつけに従って、小夜は離れの浴室で体を洗い、ワンピースを身につけました。
不思議なことはもうひとつありました。
浴室にはひとりで入るには大きすぎるほどの浴槽があります。
そこにすでに湯が張られて、バラの香りがする泡風呂になっていました。
小夜はバラの香りに包まれながら、丁寧に体を洗いました。
小夜はその日、朝の遅い時間に目覚めました。
前の夜、お兄さまの腕の中で、果てしないいたぶりを受けた翌朝でした。
けだるい体を起こした小夜は、普段とは違うものを見つけました。
窓の近くに、白いワンピースがかけられていました。
横にあった小夜にあてられたメモには、体を洗ったあと、そのワンピースを着て庭に来るように、とありました。
小夜は少し不思議に思いました。
お兄さまは、小夜に裸か、裸に近い姿でいるように命じることはあっても、何かを着るように言ったことなどなかったからです。
それでもお兄さまの言いつけに従って、小夜は離れの浴室で体を洗い、ワンピースを身につけました。
不思議なことはもうひとつありました。
浴室にはひとりで入るには大きすぎるほどの浴槽があります。
そこにすでに湯が張られて、バラの香りがする泡風呂になっていました。
小夜はバラの香りに包まれながら、丁寧に体を洗いました。

