この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼の世界は官能で出来ている。
第12章 別世界の壁

「最近、末広先生お忙しいみたいですね。テレビで見ない日はない」
嘉良くんの言う通り、“ビショップ”のハリウッド化が話題になり原作の売り上げも再び上がったらしく、連日映画化と一緒にテレビで取り上げられる日々。
朝の情報番組はもちろん、生放送の出演も多くなっていて――――私は瑛斗を毎日のように見ているのがだ…
「日に日に…やつれている気がするんだけど…気のせいかな?」
「そうか?毎日のように接待されてるって話だよ?――――「次はわが社から新作を~」って依頼らしいけど」
――――ハハハ…接待ねぇ。
「ど~せ、大きなお胸の方々のいる場所での接待でしょ?鼻の下が延びてる彼の顔が目に浮かびます!」
「ハハハ、上原でもヤキモチ妬くんだな、末広先生が羨ましい」
――――は?ヤキモチが羨ましいとか…大丈夫か?

