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お嬢様は幽霊執事にお困りのようです
第2章 2
て、ことはやっぱり。この人の探してる人ってのは私じゃない。
それは伝えておかないと......だよね。
「悪いんだけどさ......」
「はい」
美しい瞳がきらきらと星空のように輝いている。この光を沈めさせてしまうことは少し心苦しいんだけど、それでも真実は真実なんだからちゃんと言わないと......。
「あのさ、私、貴方のことやっぱり知らないし、初音。って名前も......夢で見ただけなのよね。
だから、多分私は、あなたとなんの関係もないと思う......。あなたはさっきから、私を誰かと勘違いしてるみたいだけど、それはきっと――」
「お嬢様......」
きっと人違いだ。そう告げようとした瞬間彼が口を開いた。それと同時に、私は彼の顔を見詰めた。話している間、この瞬間まで、私は彼の顔など見ていなかったのだ。
「ッ――」
そして、見てしまったことを後悔した。
余りに悲しそうな顔をしていたから。
それは伝えておかないと......だよね。
「悪いんだけどさ......」
「はい」
美しい瞳がきらきらと星空のように輝いている。この光を沈めさせてしまうことは少し心苦しいんだけど、それでも真実は真実なんだからちゃんと言わないと......。
「あのさ、私、貴方のことやっぱり知らないし、初音。って名前も......夢で見ただけなのよね。
だから、多分私は、あなたとなんの関係もないと思う......。あなたはさっきから、私を誰かと勘違いしてるみたいだけど、それはきっと――」
「お嬢様......」
きっと人違いだ。そう告げようとした瞬間彼が口を開いた。それと同時に、私は彼の顔を見詰めた。話している間、この瞬間まで、私は彼の顔など見ていなかったのだ。
「ッ――」
そして、見てしまったことを後悔した。
余りに悲しそうな顔をしていたから。

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