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ひと夏の恋……そして……
第12章 成長とやさしさ

「真緒!Aランチ2つ上がったよ」
「は~い」
今日もいつもと変わらず開店から途切れる事なく続く注文に、息つく暇なく動き回っている私とソンちゃん。
この忙しさも残り1週間だと思えば、やりきるしかないと気合が入る。
この島の忙しさは海開きから始まり花火大会で終わると言ってもいい。
花火大会が合図のように人は少なくなり、9月に入れば閑散とした静かな日常が戻ってくる。
「真緒!今日は少し早いけどクローズの看板出してきて」
いつもだったら来るもの拒まずで閉店後でもお客を受け入れるソンちゃんが、閉店より30分早く店を閉めると言い出した。
どこか具合が悪いのかと思い厨房に入ると、いたっていつもと変わらない。
「私はいつでも元気だよ」
「だったらどうして店を早く閉めるの?」
不思議に思って聞けば、私の手を引いて椅子に座らされ、冷たいおしぼりを首筋に置いてくれた。
汗を掻いた身体には冷たいおしぼりは気持ちよく、汗を掻いた不快感も引いていく感じがした。
「は~い」
今日もいつもと変わらず開店から途切れる事なく続く注文に、息つく暇なく動き回っている私とソンちゃん。
この忙しさも残り1週間だと思えば、やりきるしかないと気合が入る。
この島の忙しさは海開きから始まり花火大会で終わると言ってもいい。
花火大会が合図のように人は少なくなり、9月に入れば閑散とした静かな日常が戻ってくる。
「真緒!今日は少し早いけどクローズの看板出してきて」
いつもだったら来るもの拒まずで閉店後でもお客を受け入れるソンちゃんが、閉店より30分早く店を閉めると言い出した。
どこか具合が悪いのかと思い厨房に入ると、いたっていつもと変わらない。
「私はいつでも元気だよ」
「だったらどうして店を早く閉めるの?」
不思議に思って聞けば、私の手を引いて椅子に座らされ、冷たいおしぼりを首筋に置いてくれた。
汗を掻いた身体には冷たいおしぼりは気持ちよく、汗を掻いた不快感も引いていく感じがした。

