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ひと夏の恋……そして……
第6章 忘れられない夏

「誰か来る予定だったの?」
「いや?誰とも約束してないけど?」
ふたりして身体を起こし、夏樹に聞けば背伸びをしながらそんな返事が返ってきた。
「とりあえず行ってくるわ」
触れるだけのキスをして、シャツを着て降りて行った。
寝てる間に汗をかいたようでシャツはしっとりと湿っていた。
扇風機があっても真夏の部屋は汗が滲むほど温度が上がって喉もカラカラに乾いていた。
下で何か飲み物でも貰おうと部屋を出ると、ちょうど夏樹が上がってくる所だった。
「どこか行くのか?」
「喉が渇いたから飲み物貰おうと思って」
「ああ、だったら俺らの分も持ってきてもらえるか?」
俺らの?と思っていると、夏樹の後ろから知らない男性が顔を出した。
「ごめん、僕おじゃまだったかな?」
男性は申し訳なさそうに口を開いて軽く会釈した。
「ちっ、ちげーよ。勝手に勘繰るなって――真緒、勝手に冷蔵庫開けていいから頼むな」
私の頭をポンポンと叩いて自分の部屋に入って行った。
「いや?誰とも約束してないけど?」
ふたりして身体を起こし、夏樹に聞けば背伸びをしながらそんな返事が返ってきた。
「とりあえず行ってくるわ」
触れるだけのキスをして、シャツを着て降りて行った。
寝てる間に汗をかいたようでシャツはしっとりと湿っていた。
扇風機があっても真夏の部屋は汗が滲むほど温度が上がって喉もカラカラに乾いていた。
下で何か飲み物でも貰おうと部屋を出ると、ちょうど夏樹が上がってくる所だった。
「どこか行くのか?」
「喉が渇いたから飲み物貰おうと思って」
「ああ、だったら俺らの分も持ってきてもらえるか?」
俺らの?と思っていると、夏樹の後ろから知らない男性が顔を出した。
「ごめん、僕おじゃまだったかな?」
男性は申し訳なさそうに口を開いて軽く会釈した。
「ちっ、ちげーよ。勝手に勘繰るなって――真緒、勝手に冷蔵庫開けていいから頼むな」
私の頭をポンポンと叩いて自分の部屋に入って行った。

