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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第9章 月夜に、輝く池のほとりで
「妓房という女の生き地獄で育ったそなただからこそ、見えるものがあるし、女たちの哀しみも我が事のように感じられる。それは俺も理解できるよ。俺も身籠もった女を残酷に殺したシン内官は許せない。でも、それと俺がそなたを想う気持ちは別だ。シン内官という男は、目的を遂げるためなら手段は選ばないようだし、そんな危険な男に近づいて、そなたの身に何かあったらと考えただけで、不安で堪らない」
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