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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第7章 漆黒の夜桜
 女将が鼻を鳴らした。


「妓房の娘がそんなお化けみたいな顔をしてちゃ、客が寄りつきもしないよ」



「酷いわ、お化けだなんて」


「じゃあ、何だっていうのさ。清国の山奥にいるという大熊猫(パンダ)だとでも?」



「あら、大熊猫なら可愛いでしょ」
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