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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第4章 発覚
 滑稽なことに、王にさんざん取り入っていた戸曹判書は、既にこの時、姿を消していた。大方、こそこそと一人逃げおおせようという算段であろうが、そうは問屋が卸さない。



 現に、ほどなく抵抗する戸曹判書を内禁衛の兵士の一人が拘束して連れてきた。





「ええい、放さぬか。私を誰だと思っているのだ」
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