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第4章 とし子の悲劇・第４部

「あんたね!!どうしてうちに来たのよ!?家に来ないでと言ったでしょ!!」
「あのな芹華よ…オレは手ぶらで帰るわけには行かないのだよ…うちの親分がカンカンに怒ってはるのだよ!!いつになったら2000万円を返すのだ!?返さなかったらこっちにも奥の手があるのだぞ!!また来るからな!!アバよ!!」

桂一郎さんは、芹華さんにアバよと言った後その場から立ち去りました。

真佐浩は、徳島県議会の議長から強制的に議席の返上と辞職を命ぜられたのに急に取り消すと言われたことから、気持ちがひどく動揺していました。

義父母は、クソッタレにせっかく県議会に復帰できるのだからと言いまして、もう一度やり直しなさいと諭しました。

「真佐浩の気持ちもよく分かるけれども、町の選挙区の候補者の男性が断ってしまって、他に議員さんがいないのだよ…真佐浩も分かっているだろ。だったら９月１日の本会議に行きなさい!!」
「真佐浩、お願いだから県議会議員さんに復帰して…９月１日にお母さんが車で送るから…おじいさまと一緒に県庁に行って、お願いだから…お父さんは、真佐浩が県議会に復帰して、県民のために働いて立派な議場さんになってほしいと願っているのよ…」

クソッタレは、気持ちがなあなあになっているまま９月１日に義母が運転する車に乗りまして、じいやんと一緒に徳島県庁に登庁しました。

９月１日、徳島県議会の定例議会の冒頭で、クソッタレは６月１日に女性議員さんに対してのセクハラヤジの問題で謝罪をしていませんでしたので、謝罪をするようにと議長から言われました。

クソッタレはこの時、気持ちが爆発寸前になっていました。

クソッタレは、謝罪をしないと言い放ちまして、議長と徳島県知事や関係のない男性議員さんたちの名前をあげまして『ヤクザと付き合いがあることをボロクソに批判したあと、今治で暮らしている知人の組長に頼んでダンプカー送るぞ…県庁の機能をダンプカーでぺっちゃんこにつぶすから覚悟しておけ!!』と暴言を吐いたあと、議場を出て行きましたので、議会は大混乱におちいってしまいました。