この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歳下の悪魔
第4章 目論見(もくろみ)

バイブは中をグチュグチュと動き続ける。クリトリスへの刺激もあり、もう我慢出来なかった。
縄とは全く違う。
「あっ、もうっ、ヤぁっ、んんっ、ダメえっ! はぅっ……」
荒い息をついていると、スイッチを切ったのかバイブが動かなくなった。
ぼんやりとした意識の中、和真がバイブの縄を外すのが分かる。
ゆっくりと抜かれ、彼が添い寝して抱きしめてきた。
「優華。可愛かったよ。凄く……」
私の頭はまだ正常に戻っていないが、和真の言葉に頷く。
どうして、彼の言うことを聞いてしまうのだろう。その気になれば、私にも打つ手はある。
恥を忍んで警察へ訴えれば、絶対に和真は捕まるはず。ネットにあの写真を流出されても、顔は髪に隠れ、はっきりと写っていなかった。名前を一緒に掲載されても、街を歩く他人には分からない。
私は彼の奴隷。
勝手にそう思うのは、一種のマインドコントロールなんだろうか。
和真が、私の体の縄も解いていた。それからまた、抱きしめてくる。
「悦かっただろう?」
その言葉にも頷いたのは、彼を怒らせたくないせい。
頭ではそう考えながらも、私もこんなセックスが好きなのかもしれない。
もう頭は、正常に戻っていた。
以前にも考えた、普通のセックス。
まず、セックスとは何なんだろう。
私がいままでしていたのは、子作りのためじゃない。愛していた元彼との、コミュニケーションのようなもの。
やり方に、色々な種類があるのは知っている。今まで付き合った3人の彼も、それなりに違っていた。
でも、和真のようなセックスは初めて。私だけをイかせ、自分は服さえ脱がないのも不思議だった。
そんな彼を、私の体はいつも受け入れてしまう。
イくということは、セックス自体を楽しんでいるからかもしれない。
「優華? どうしたの? シャワー浴びてくる?」
「う、うん……」
和真もベッドから降り、冷蔵庫からチューハイの缶を出していた。付いて来る気がないようで、ホッとする。
そんな彼を横目に見ながら、私は浴室へと向かった。

