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蜜な時間はあなたと共に
第3章 復活ライブ

開始10分前にステージの袖で待機していると、少しずつ客席の方から賑やかな声が聞こえてくる。
涼「なあ、ヤバない?お客さんめっちゃ見に来てるんじゃ…」
瞼を固く閉じて深呼吸していると、誰かが肩に手を置いた。
瞼を開いて肩を抱き、互いの顔を見合いながら円陣を組む。
光「…今日の言葉はハルに言ってもらおうか」
「え、俺!?」
ライブ前の大事な時間を俺が使っていいのかと、メンバーに目配せすると、皆笑って頷いてくれた。
軽く息を吐いて気合いを入れた。
「…今日は復帰明け1発目のライブで、Blue Eyesにとっても新しい一歩を踏み出す大事な1日となります。ここ1ヶ月リハーサルとか練習で頑張ってきた結果を良い形で残せるように行こうや……あと俺頑張るからサポートよろしく」
最後の一言に皆呆れてる感じでは無く「ちゃんと言えたな」という感じだった。
光「努力は報われるって言うやろ?ハルも俺らも大丈夫やからな」
義「当たり前や、任しとけ」
涼「俺がボーカルやってもええんやで」
「それは死んでも阻止するわ」
涼「おい、俺前はボーカルやったやんけ」

