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蜜な時間はあなたと共に
第3章 復活ライブ

「さっきライバルに煽られたから、エンジン掛かっちゃったんだよね」
「まあ、そうっすね」
涼「ふぅーん」
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Wind Hillが開場すると、お客さんがゾロゾロと入場する。
お目当てのバンドグッズを買おうと列に並ぶ子や、お目当てのアーティストを最前で観ようとスタンバイする子が居て、早くも各々の楽しみ方をしている。
初めてこのフェスに呼んでもらって、生であんなにお客さんが居るのを目の当たりにすると、めっちゃドキドキしてくる。
俺らは出番までの間、他のバンドマンとゲームで楽しんだり、気になってたアーティストのライブを見に行ったりして、待ち時間でイラついてた気持ちも吹き飛ばされた。
1時間前に戻り、ライブ衣装に着替えて髪型を整える。
「アアーアアアー…うん」
発声練習をして、喉の良し悪しを確認する。
今のところ問題は全く無い、うん大丈夫…
ここまで来たんや、調子が良くても悪くても、観に来てくれるお客さんに今のBlue Eyesを見せてやろう。

