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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第1章 山本均

「岬ちゃん?」
「それっ、以上されたらっ……わかんなくなっちゃ、ううっ!」
「いいんだよ、それで。遠慮なんかいらない。欲望のまま、もっと感じて!」
僕はそう告げて、バイブのレベルを【強】に。そしてマックスの振動を、岬ちゃんの一番窪んだところへ躊躇なく押し当てた。
「ま、待って! それはぁ――あ、あ、あ――たもつ、くんっ!」
がくんがくん、と岬ちゃんの身体が揺れる。そして力を失ったように横に身体を倒した。
恥辱に満ちた声を奏でながら、岬ちゃんの股の間から溢れ出すものが、白いシーツをしっとり濡らす。後から後から、どんどんと染みが広がっていった。
「ううっ……はあ、ああぁ……」
それを自分でもしって、岬ちゃんは両手を股の間に挟み込むと、身体を小さく丸め小刻みに震えた。まだ続く快感の余韻と、シーツを濡らしている恥ずかしさに耐えるかのようだ。
――やがて。
ぐすんぐすんと鼻をすする音を耳にして、岬ちゃんが泣いているのだとわかり、はっとする。
そんな様子を前にして、僕はごくんと喉を鳴らした。結果としての彼女の姿を見つめ、ようやく自分のしたことを冷静に判断していた。

