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キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第1章 山本均

僕は壁についた左手で身体を支えながら前のめりになり、言葉を投げかけるための口元は、岬ちゃんの耳たぶのすぐそばに。
右手に握ったマッサージ器のバイブ、その半球状の先端を下方へと向かわせた。言葉通り、岬ちゃんの大事なところへ――当てる。
「んっ……ああぁ!」
暫く力を込めずに、あてがい、彼女の反応を窺う。
「……気持ち、いい?」
――ぴくん。その反応が、なによりの返事だった。
「この辺りか――それとも、こっち?」
「ああっ、そこ……!」
確認するようにして、緩やかにバイブの振動を添わせた。下着の濡れた個所を中心として、縦長の楕円を描くように、じっくりと。
「もっと、真ん中かな?」
「え? ……んんっ!」
「フフ、今ぴくってしたね。そこから、ちょっとだけ上――ココも、とても敏感のようだけど」
「あっ、あっ、ああ――」
下着の表面を滑るように、僕はバイブを上下させた。道具越しにでも感覚として、わかる。次々に潤いが溢れて、摩擦が軽減されてゆくようだった。
岬ちゃんの大事な部分が小川となって、更なる流れを促すように、いやらしい振動でしきりと刺激を与え続けていた。
すると――
「ああ、いやぁ……もう、だめぇ!」

