この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キズ×ナデ【Hな傷跡と仮初の愛撫】
第7章  タモツ 


「だけどっ!」

 いろんなことを考えると、吐きそうなくらい胸がむかむかとしてくる。走りながら、怒りを鎮めようと激しく頭を振る。

 最後に会ってから、岬ちゃんは宣言通り、僕のいるコンビニには一度も来ることはなかった。その間、食事はどうしていただろう。言っていたように宅配やネットで食料を調達して、ちゃんと食べていただろうか。

 以前のことを鑑みれば、想像しにくい。

 あれから僕は自分のことばかりだった。あの時、聞かされた話もそうだけど、なにより彼女から突き放されたことのショックが大きすぎて、なにも考えられなくなっていた。岬ちゃんのことを、考えないようにしていたのだ。

 そして美里さんとつき合うと、忘れようとさえしていた。

 加賀見の件をきっかけに、また岬ちゃんのことを思った時に、心配な気持ちが一秒ごとにどんどんどんどん膨らんでいくようだ。この胸がパンクしそうなくらいに……。

 とにかく今は、すぐにでも岬ちゃんの顔がみたい。向こうにしてみれば迷惑だろうけど、どんな憎まれ口をきかれても、ウザかったりキモかったり、そんな風に思われたとしても。

「そんなのは、かまわない!」

 無事な岬ちゃんの姿を、一刻も早く確認したい。そして僕が一緒にいる内は、加賀見になんて手を出させたりしない。

/376ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ