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永遠の愛を奪って
第4章 永遠の愛と出会い

「おかえり小春。遅かったね。お腹でも痛いの?」
自分のデスクへと戻ると穂並さんが不思議そうな顔をして私の方を見てくる。
トイレに行くと言ってから二十分ほど経っていたから心配してくれているんだろう。しかも休憩時間に入ってしまっていた。
「スッキリしましたので大丈夫です。ちょっと考えごとをしてまして……」
「なんかあった?」
青木くんとキスをしてきたばかりだなんて言えない……。
「今朝、お婆ちゃん家の近くで美男美女のカップルを見たんですよ。それが穏やかなんですけど、すごくラブラブで。
カップルっていうか夫婦だと思うんですけど、ふたりを見ていたら結婚するのもいいなぁ~って思って」
穂並さんに話せそうな内容で咄嗟に頭に浮かんだことが今朝にあった出来事だった。
うんうんっと、頭を縦に振って納得してくれたからなんとか誤魔化せたようだ。
「もしかして小春も結婚を意識し始めてきた?」

