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永遠の愛を奪って
第22章 プロポーズ

顔を上げると廊下を歩いている他の人から視線を集めてしまっていたみたいで祐が周囲を気にしている。
このまま話を続けるのは悪いと思って続きを話すのをやめると腕を引かれて、誰も使っていない会議室に連れ込まれた。
ドアを閉められてから目の前に祐が立つと少し緊張してドキドキしてくる。
「オレの方こそごめんな。もっと早く起きていれば小春と一緒に会社に行けたのに。いっぱい寝てつい遅くなっちゃって……」
「いや、そうじゃなくて……」
「弁当も作ってくれてありがとう。昼に食べるのが今日の仕事の楽しみになってる」
モヤモヤした気持ちを引きずっていたけど、祐のお弁当は私が作って置いて行った。
私が身勝手なことをしてしまったのに祐は何事もなかったようにやんわりとした笑みを浮かべていて逆に不安になってくる。
「それならよかった。私は祐と仲直りしたいんだけど……」
「なんで?」

