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永遠の愛を奪って
第20章 小春の望むこと



そんなことを考えながら仕事をしているうちに定時になり、残業がなかった私は会社を出た。


気を落としながら歩いていると、背後から駆けつけてくる足音が聞こえてきてトンッと肩を叩かれる。



「小春、お疲れ!帰ろう。今日は先輩が気を利かせてくれて定時退社できたんだ」


まだ月曜日なのに休日前の金曜日に見せるような笑顔で話し掛けられたけど、今の私には同じように笑う余裕さえなかった。


祐が隣にきて、不思議そうに私の顔を覗いてきても足を止めずに歩き続ける。


「そうだったんだ。よかったね」


「あっ、小春の手作り弁当すげー美味かったよ。これは毎日食べたいなって思った」


「素朴だから栄養失調になるって言われなかった?」


「どこが素朴なんだよ?寧ろ、先輩には美味そうだなーって言われたし、卵焼きを奪われそうになった。死守したから全部オレが食ったけど」


「それならよかった」


「……なんか元気なくねー?どうかした?まさか……、オレのせい?」


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