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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心

「それは寂しいよ……。寂しくてたまらないよ……」
祐がくれた言葉に甘えて本音をこぼすと、我慢していた涙が次々と溢れてきてスウェットに染み付いていった。
素直になった途端にこれだから困ってしまう。
泣き縋ってしまうのだから可愛くない彼女だ。
「これからもいっぱい小春のことを抱きしめる。
離れても、また会ったら小春が満足するまで包み込んでやるから。これから先、何も心配することないよ」
「うん……」
「それにまだ一週間くらいあるんだから大丈夫だって。だから転勤するまで小春のことを精一杯愛するよ……」
顎を上げられて顔を見せるように促されるとその言葉の通り、とびっきり優しくて甘い口づけをされる。
そのキスをたくさん浴びているうちに溢れてきた涙がひいていく。
「少し落ち着いてきた……?」
「私が泣いてるの知ってたの……?」
「スウェットが濡れてきたから分かった。全部受け止めるから、甘えたいならいっぱい甘えろよ」

