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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心

「今日は七人くらいに好きだって言われた。本当か嘘かは分からねーけど。どれも響かなかったし、お世辞だと思ってる」
「もう!響いたらやばいよ。浮気だよ」
「誰に何を言われても全く響かねーんだから小春のことが大好きなんだよ」
さっきの話を聞いてそうだと確信したから質問してみた。隠しもせずはっきりと答えてくれるからやましいことがなかったのも分かる。
ヤキモチを妬いてしまうのは仕方ないけど、モヤモヤしていたから少しスッキリした。
「……でもオレの方こそごめんな」
「どうして?」
「小春のことをまた不安にさせて……。いつまでも八方美人じゃダメだよなー。告白されないのが一番いいのに……。
仕事のことを思うと、仲良くしておいた方がスムーズに進むかなって思って上手く断れないんだよな」
「さっきも困っていたの?」
「当たり前だろ。送迎会が始まってからずっと困ってたよ。一番優しくしないといけない小春の側に行けなかったんだから」

