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永遠の愛を奪って
第4章 永遠の愛と出会い

来てくれるとは思っていなかったから信じられなくて、後ろを歩きながら青木くんの背中を見つめてぼーっとしていた。だから穂並さんに声を掛けられて我に返る。
「あっ、はい。そうですね。いつも穂並さんと二人でしたもんね」
「可愛い後輩が二人かー。よし、今日はあたしが奢ってあげる」
「穂並さんに奢ってもらうとお礼を高く払わらないといけなさそうですね」
「この!優しい先輩だと思いなさいよ。まったく可愛げないな~」
先輩を上手くからかう青木くんとその冗談を笑って流してくれる穂並さん。
一方、私は今でも二人の話を聞いて笑っていることしかできない。
青木くんは高卒で入社して、その頃から穂並さんと付き合いがあるらしい。
私も入社してから四年ほど経ったけど、その数年の溝はまだ埋まらなかった。

