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第7章 ご主人様と婚約者

『健介は優しかったかい？』

『厳しかったです』


『僕は、もっと厳しくするよ。
裏切り者には厳しくしないとね。
奴隷妻なんて、聞こえはいいけどね、
僕の言う事はこれから、ももの
全てになるからね』


『はい、許して欲しいなんて
言えません。どんな生活も
受け入れます……』



その日は吊るされたまま、朝を
迎えた。

無言のまま時間が過ぎていく。


手首をほどかれて、床に転げ落ちた。



『ももはちゃんと理解してるよね？
健介のしていたことは僕が頼んだことだから。
ももがやってきたことは全部、僕に
報告が来てるから。ももが健介に言って
いた事も全部知っているからね。
画像も動画も声も録音しているし、
ももが送っていたラインもね』


そんな……
私は何をしていたんだろう。
ご主人様に好意を持ちはじめて
いたことも……全て
知っているんだろうか。