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第2章 不法侵入家族（よそもん）

「常吉…常吉は朝ごはんを食べずに行くのか!!」
「オドレクソッタレ!!どけよ!!どけいよんのがきこえんのか!!」
「聞こえているよぉ…」
「ほんならどけや!!」
「どくよぅ…だけど朝ごはん食べずに仕事に行ったらいかんと思って止めたのだよぅ…」
「ふざけるなよクソッタレ!!ゆうべあななことを言われたからシャクにさわってんだよ!!オレはわざと遅れたわけじゃないのだよ!!」
「ゆうべのことはフリョの事故だったことはおじさんもよくわかっているから…おばさんは正しく理解できていなかった部分があったけどね…」
「（チッ…）ふざけるなよクソッタレ!!どけや!!どけや!!」
「朝ごはん食べてから行ってくれ…」
「殴らせ…」

（ガーン!!）

常吉は、グーで力を込めて義久のこめかみを殴り付けたあと『ふざけるなよ…オレの人生ボロメタにしやがって…』と言いまして外へ出て行きました。

常吉に殴られた義久は『なんでワシが殴られなきゃいけないのかわからない…』と悲しげな表情を浮かべながらつぶやいていました。