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セイドレイ【完結】
第53章 落日

「...あっ、あの...大川さ.....いえ、社長.....」
「...何だ?白々しい。社長ですら無くなる儂に対しての嫌味か?」
「い、いえっ...その.....こんなことした後に...こんなこと言うのも...おかしいかもしれないんですが.....よ、よければあのっ...面接を...していただけませんでしょうか...?」
「...は?お前、何馬鹿なことを...?」
亜美からの思わぬ言葉に、大川は目を丸くして驚く。
「...私、どうしてもこの仕事がやりたいんです。社会経験も無いし、まだまだ勉強不足です。でも、精一杯頑張ります。それに...さっき起きた事も、あと私達の過去の関係も...誰にも言いません。だから...社長をこれから警察に連れて行くこともしません」
「なっ...!?お前っ...自分が何を言っているのか分かっているのかっ!?儂はあの事件の加害者で、お前は被害者なんだぞ!?お前はっ...自分を無理矢理犯した男の下で働くと言うのかっ!??...さては何か企んでいるな...?脅しなら儂には通用せんぞっ...?!」
「...本気です。これが普通では無いことも分かっています。それに...たとえ名前を変えても、私は生まれ変われたなんて思っていません...」
亜美は大川に、事件後の経緯を含め、現在健一と婚姻関係にあり、慎二とも同居していることを説明する。
「そんな...馬鹿な...はは。そんな馬鹿げた話があるか...?お前は自ら、そんな人生を選んだというのか...?」
「...ええ。もう普通には生きられないことを、誰より私が一番自覚していますからーー」
驚愕の表情を浮かべ狼狽える大川に、亜美は強い眼差しを向ける。
そこから感じられる、覚悟のようなもの。
「...だから、お願いします。私に不足があれば、不採用にしていただいて構いません。面接を...していただけないでしょうか?」
「...ふん。良いだろう。その代わり、儂の下で働くということがどういうことか、分かっておるのだろうな?」
「.....ええ。もちろん、理解しています。その代わり...と言っては何なのですが、私からもひとつだけお願いがありまして.....」
「...何だ?白々しい。社長ですら無くなる儂に対しての嫌味か?」
「い、いえっ...その.....こんなことした後に...こんなこと言うのも...おかしいかもしれないんですが.....よ、よければあのっ...面接を...していただけませんでしょうか...?」
「...は?お前、何馬鹿なことを...?」
亜美からの思わぬ言葉に、大川は目を丸くして驚く。
「...私、どうしてもこの仕事がやりたいんです。社会経験も無いし、まだまだ勉強不足です。でも、精一杯頑張ります。それに...さっき起きた事も、あと私達の過去の関係も...誰にも言いません。だから...社長をこれから警察に連れて行くこともしません」
「なっ...!?お前っ...自分が何を言っているのか分かっているのかっ!?儂はあの事件の加害者で、お前は被害者なんだぞ!?お前はっ...自分を無理矢理犯した男の下で働くと言うのかっ!??...さては何か企んでいるな...?脅しなら儂には通用せんぞっ...?!」
「...本気です。これが普通では無いことも分かっています。それに...たとえ名前を変えても、私は生まれ変われたなんて思っていません...」
亜美は大川に、事件後の経緯を含め、現在健一と婚姻関係にあり、慎二とも同居していることを説明する。
「そんな...馬鹿な...はは。そんな馬鹿げた話があるか...?お前は自ら、そんな人生を選んだというのか...?」
「...ええ。もう普通には生きられないことを、誰より私が一番自覚していますからーー」
驚愕の表情を浮かべ狼狽える大川に、亜美は強い眼差しを向ける。
そこから感じられる、覚悟のようなもの。
「...だから、お願いします。私に不足があれば、不採用にしていただいて構いません。面接を...していただけないでしょうか?」
「...ふん。良いだろう。その代わり、儂の下で働くということがどういうことか、分かっておるのだろうな?」
「.....ええ。もちろん、理解しています。その代わり...と言っては何なのですが、私からもひとつだけお願いがありまして.....」

