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セイドレイ【完結】
第52章 親展
駅のトイレで事に及んだ後、男は亜美に連絡先を教えてきた。
きっと、亜美のような美女から誘惑されるという人生に二度とないチャンスを逃したくなかったのだろう。

男はあの時まだ勤務中であった為、仕事が終わり次第、夜にもう一度落ち合わないかと亜美を誘って来たのだ。

亜美はその後、元々予約していたビジネスホテルをキャンセルし、男に言われた待ち合わせ場所へ向かうと、2人でラブホテルにチェックインした。

ビジネスホテルのキャンセル料は男が支払ってくれた。
それはしなくていいと遠慮する亜美に、男は半ば強引に現金を渡して来た。
当然、このラブホテルの宿泊料も男持ちだ。

男にとれば、そのくらい安いものだった。
むしろ、余分に金を払っても良いくらいだ。

だって、こんな極上の女の生壺を堪能できるのだから。

2人はラブホテルに入るなり、シャワーも浴びずにお互いのカラダを貪った。

暑い夏日に、一日外回りで汗を流した男のカラダから漂う臭いに、亜美は再び理性を奪われていた。


「あッ.....そんなにキュッキュしたらっ...おじさんすぐっ...またすぐイッちゃうよぉぉ...うほぉっ.....そんなにっ...欲しいのかいっ?赤ちゃんの種がっ...アッ!もうダメ!我慢できないっ!出ちゃう!出ちゃうよ!!あっ?もう出てる!出てる!!出ちゃった!!ああああああああ!!!!」

「あっ...あんっ.....出てるっ.....おじさんの...あついのっ.....アァ...」

4年もの間暇を出されていた亜美の性器は、久々に本来の役目を思い出したかのように、肉棒に絡みついてはザーメンを搾り取る。

(すごい...いっぱい...出てる.....)

あの頃の感覚とは、ほど遠い。
きっと、『高崎亜美』からすると、こんなものは朝飯前だろう。

しかし『市川亜美』にとっては、十分だった。
毎夜トイレに籠っては、頼りない自身の指で火照るカラダを慰めていた昨日までを思えば。

男なら誰でもいいのかと言われると、少しだけ違う気がする。
やろうと思えば、この4年の間にいくらでもできたはずだ。
実際、交際を申し込んで来た男は何人も居た。

では何故、今日までこうしなかったのか。
何故、今日だったのか。

実は、亜美にはひとつ心当たりがあった。
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