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もっと夢を見ていたい
第15章 22(3
『俺が気付かんとでも思った?』
彼は私の顎を掴み目を合わさせる。
『………。』
『そんな馬鹿に思われてたんかー
悲しいなー。』
『……………。』
『最初から気付いてたで
サトシの視線にもお前の視線にも』
ギリギリと力を込められる。
顎…砕けるんちゃうかな…。
『まぁ確信したんは今日やけどな』
『………。』
『2人にしてみたらどうなるかと思ったけど
案外お前ら尻尾出さんから
迷ってもおたやん』
彼は笑いながらそう言った。
どこで確信したんだよ
『サトシがお前に"消してなかったんやな"
言うた時、お前手首触ったやろ』
そんなとこで確信したのか
探偵になれるんじゃね?
『隠し事はいつかバレるんやで』
彼はそう言うとまた足枷を取り出した。

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