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処女(はじめての)寝取らせ/貸し出された若妻
第12章 夫の前で、堕ちる

「なにがあっても嫌いにならないで」
約束よ――――とミキは何度も念を押した。
「わかってる、約束するから。しつこいなー」
渋い顔でタツヤが頷く。
そんなやり取りの最中、バスルームのシャワー音がふっと止んだ。
「やあ、待たせたね」
涼しい顔で高木が現れる。
腰に巻かれたバスタオル一枚。濡れた髪から雫が滴り、引き締まった身体の輪郭をなぞっていく。
一気に空気が変わった。
ミキはそっと息を呑み、タツヤの視線が彼女の赤く染まった頬をかすめる。
「じゃあ、俺は……ロビーにいますから」
気まずそうに立ち上がり、タツヤがドアへ向かおうとした――そのとき。
「ちょっと待って」
背後から、小さな声が届いた。
「……で、出ていってなんて、言ってないから」
ミキの声だった。
視線を逸らし、膝の上で指をもじもじと絡めるその姿に、タツヤはハッと動きを止める。
「え?……もしかして……いいの? ほんとに?」
子どものように目を輝かせ、信じられないという顔で振り返る。
恥じらいながらも、ミキは小さく頷いた。
高木も一瞬驚いたように目を見開き、それから静かに微笑んだ。
「そうか……これは、長い夜になりそうだね」
ストンとミキの横に腰を下ろし、そっと肩に腕を回す。
あの日と違い、積極的な高木のぬくもりにミキも長い夜を予感した。

