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第10章 ようこそ、NTRの世界へ

　「ねえ、やめて。今のタツヤ、なんか変だよ……やめて……」

　逃げたくても、押さえつけられて動けない。なのに――ドキドキしてる自分がいる。

　「こんなやらしいミキを見て、ジッとしてられるわけないだろ」

　タツヤは手を放し、両手で乳房を強く揉みしだく。
荒い息が肌にかかる。

　「なあ、気持ち良かったのか？　声、出して喘いだのか？　教えろよ……約束だろ？」

　「い、言うから……乱暴は……やめ……っ、あっ」

　チューチューと音を立てて吸い付き、乳首をカリッと甘噛みされる。思わず背中が跳ねた。

　「高木さんは……もっと優しく、してくれたのに……あんっ、こんな乱暴じゃ……っん」

　「は？俺より、良かったのかよ？　もっと欲しいって……おねだりしたのか？」

　その声には、嫉妬と興奮が入り混じっていた。タツヤの目は、熱に潤みながらも責めるように鋭い。

　「そ、そんなの……言えな……い、やっ……」

　舌先が腹を這い、腰へと降りていく。まるで、高木の痕跡をなぞるように、乱暴に。

　高木の言葉が蘇る――“きっと、旦那さんも興奮するよ”

　その通りだった。目の前のタツヤは、まるで別人みたいに昂っている。