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処女(はじめての)寝取らせ/貸し出された若妻
第9章 寝取らせ未遂


 いつだってタツヤは、挿入の前に避妊具をつけてくれる。
 ベッドの縁に腰を下ろして、背中を少し丸め、無言で……まるで儀式のように、丁寧に。
今、高木がその動作をしている。
あのときのタツヤと、まるで重なって見えた。

 ミキの胸の奥に、冷たい何かがスッと差し込んだ。
サーッと身体の中から熱が引いていく。
まるで色彩が一気に失われたように、現実に引き戻される。

 (わたし……いけないこと、しようとしてた)

 四つん這いの体勢を崩し、膝を抱えて女の子座りになった。
視線を落とし、シーツに染みた自分の愛液がやけに生々しく目に映る。

 そのとき、装着を終えた高木がベッドに戻ってきた。
 興奮を滲ませた表情のまま、姿勢を崩しているミキの様子を見て、眉をひそめる。

 「……ごめんなさい……わたし、やっぱり……」

 俯いたまま、搾り出すような声でそう言った。
罪悪感と羞恥と――少しだけ安堵。

 「え? え? どうしたの?」

 高木が戸惑いの声を上げる。
 空気の熱がすっと冷え、部屋の静寂がふたりの間に広がっていく。

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