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処女(はじめての)寝取らせ/貸し出された若妻
第5章 罪に濡れる

「やあ、お待たせ」
微かなソープの香りとともに男が歩み寄る。
背が高く筋肉質、バスタオルを一枚腰に巻いただけの半裸姿の男。
一瞬、ミキの視線が高木に走る。そして逃げるように視線を逸す。
小柄な身体がさらに縮こまり、バスローブの裾をギュッと握りしめる。
まるで初体験前の処女のような恥じらい―――
「隣に座ってもいいかな」
高木の低くて艷のある声がミキの羞恥を煽る。
赤面した顔を上げることもできず、ミキは黙って頷いた。
ズンとベッドが揺れ、まるで恋人同士のように高木が座る。
付かず離れずの絶妙な距離。今にも行為が始まりそうな空気。
その刹那、タツヤの吐息がミキの肌に触れた。
高木とミキの前に立ち、ハァハァと息を荒げている。
見られてる――タツヤに……
究極の羞恥に、ミキはたまらず口を開いた。
「た、タツヤ……もう」
もう出ていって、ここから、早く―――
唇が震える。これ以上見られるなんて無理―――
残酷なミキの言葉がタツヤを夢から現実へと引き戻す。
「あ、ああ……じゃあ俺、ロビーで待ってますから」
名残り惜しそうにタツヤが背を向ける。

