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身代わりの夜
第18章 暴走窓ぎわプレイ

「はあああっ、だめよ……ここじゃ、だめだって……
あ、あそこに人が……わたし、裸で……
ひううっ、恥ずかしい」
亜沙子と顔を並べて、屋外に眼をやった。
同じくらいの高さのビルが三十メートルほど先にあった。
ひと部屋のブラインドが上げられている。
会議室のようだった。
数人の男たちが長方形の机を囲んで、熱心に話し合う様子が、夜の暗闇の中にはっきりとうかがえた。
眼を凝らせば、向こうの顔が判別できる。
ということは、こちらの顔を知られる可能性もあるということだ。
破滅すれすれの暴挙が、毒薬のような刺激を生む。
「みんな遅くまで働いてるんですね。
ぼくたちみたいに、いやらしい真似をしているサラリーマンなんて、ひとりもいやしない」
「だから、やめてって言ってるじゃない……
わ、わかったわ。権堂部長のところには、もう行かない。
だから、服を着させて……せめて、部屋の奥に移動させてよう」
「信用できません。
課長の言うことは、もうなにも信じられませんよ」
あ、あそこに人が……わたし、裸で……
ひううっ、恥ずかしい」
亜沙子と顔を並べて、屋外に眼をやった。
同じくらいの高さのビルが三十メートルほど先にあった。
ひと部屋のブラインドが上げられている。
会議室のようだった。
数人の男たちが長方形の机を囲んで、熱心に話し合う様子が、夜の暗闇の中にはっきりとうかがえた。
眼を凝らせば、向こうの顔が判別できる。
ということは、こちらの顔を知られる可能性もあるということだ。
破滅すれすれの暴挙が、毒薬のような刺激を生む。
「みんな遅くまで働いてるんですね。
ぼくたちみたいに、いやらしい真似をしているサラリーマンなんて、ひとりもいやしない」
「だから、やめてって言ってるじゃない……
わ、わかったわ。権堂部長のところには、もう行かない。
だから、服を着させて……せめて、部屋の奥に移動させてよう」
「信用できません。
課長の言うことは、もうなにも信じられませんよ」

